第六回佐渡島一周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km

第六回佐渡島一周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208kmに参加してきた。
47時間3分でなんとか完歩。。
UTMBを完走していたので自分の力を過信していた。
結果、手痛いダメージを受けUTMBよりも数倍苦しいレースとなった。
でも、苦しいからこそ得るものが多かった。

朝6時、スタートから雨。
雨は嫌いなので早く大エイドの温泉に入りたいと飛ばしてしまう。
これは失敗であります。

大エイド98kmの両津港までは12時間半程度で到着。
そこでまったり4時間休んで後半も頑張るぞと出たものの、
128kmの多田海岸付近で足が死亡であります。
濡れたランパンによる両股擦れが悪化。
摩擦を回避するためガニマタで走っていると右膝の痛み、左足首、多数のマメさん出現。。

特に股擦れが酷くて血が!歩くのも困難。
何とかこの痛みを乗り切る方法はないか?
テーピング保護→もって無い。他の人も持ってないって。。エイドにも無い。
ガムテ保護→コンビニ無い。
ウィンドブレーカーをタイツ代わりに履く?→お腹あたりがモコモコ変人?
処置できなければここでリタイアか?時刻は朝6時。
雨上がり美しい日の出に照らされた海岸線を考えながら漂う。

ふと見ると忘れ去られた海パンが。
どうみても子供用。ピカチュウ絵柄だし。。
これはタイツの代わりになるのでは?
履いてみると尻が半分以上出ているが、股擦れはしっかりガードできてる!
ピカチュウの上にランパンを履けばハンケツは隠せる。
ゆっくりだけど歩けるよ!ありがとうピカチュウ!
残りは約80km。
この大会は遠足って書いてあるし残り時間は24時間。
時間もたっぷりあるからゴールまで行けるっしょ!
有頂天になって歩き出す。

そこからピーカン。海岸線は激暑。
多くのランナーに抜かれまくる。
みんな辛そう、暑そう。ノロノロ走っているが、その数倍遅い俺。
足の痛みはやっぱり酷くて小走りなんかできたもんじゃない。
足を冷やそうと海に入ってみる。
緩いが気持ちいい。
だが、海から上がるとお股に激痛が!塩を傷に擦込むとはまさにこのこと。
急いで川の水で洗い流す。
すっかり目が覚めちゃった。
地元のおじさんが話しかけてくる。
どこから走ってきたのか?
相川から来て相川まで行きます。
ええ?一周するの?すごいねー、制限とかあるの?
48時間です。
昨日から走ってんの?うへーそんな大会しらんねー。トライアスロンは知ってるけど。新聞載ってないでしょ?トライアスロンよりキツイんじゃない?
はぁ。
がんばってね!
ありがとうございます。
しばらくして、酒屋で氷をゲットして冷やすもあまり効果無し。
そうこうしてるうちに150km小木に到着。
小木温泉に避難。
ありがたいことに水風呂があったので患部も体もよく冷やす。
脱衣場ではハンケツでピカチューを怪しまれないか少し心配したが、幸い人は誰もいなかった。
ピカチューの下にはワセリンをたっぷり塗り込む。
風呂から上がって2時間ほど仮眠して16時30分に出発。

最後のエイド158km深浦展望台に17時40に到着。
30km進むのに12時間もかかった。
話を聞くと自分が最後のランナーだそうだ。
おにぎりと梅干しを沢山食べて、バックにも食べ物を詰め込んで急ぎ出発18時。
残りは50km。
6時間で25km進めばゴールできる。
時速4kmではアウトか。。時速5kmだな。下りは小走りだ。
ここまできたら何としても完走したい!根性だ!
ていうか、iphoneの電池切れたので通信手段終了。
リタイアするにも民家に駆け込むか、車を止めて携帯借りるか?
人様に迷惑かけると大会にも迷惑かける、迷惑かけるぐらいならば制限時間を越えてもゴールまで行くほうがマシと考えた。
残されたのは、使い物にならない足と地図、ライト、わずかな食料と残金1400円、バファリン4錠、カフェイン飴。
バファリンとカフェインをどこで摂取するかがポイントだな。

街灯の無い暗闇の海岸線をトボトボ進む。
無数の照らされたフナムシが音もなく逃げて行く。
台風が近いのか風が強い。雨が降ったら最悪だ。
ふと、前方からライトが来る。
道が分からなくなったランナー2人と合流。
ぼんやり立っていたステテコ姿の地元のおじさんに道を聞く。
コレ登って行って左と教えてくれた。
おじさんは軽自動車を出してくれて分岐点までナビしてくれた。
ありがとう!
合流ランナー2人はまだまだ元気そうなので先に行ってもらう。
海岸線を抜けて国道に出る。
佐和田の街灯が遥か彼方に見えた。

この国道は佐渡トライアスロンで何度か走った事があるので、ゴールの相川までの状況は大体イメージできた。
それぐらいが救いだった。
コンビニは無い。店はもう閉まっているので食料は手に入らない。自販機がプチエイド。
足は相変わらず痛いが、死に瀕しているわけではない。大丈夫、ゴールできるから落ち着けと言聞かせて我慢。
激痛に立ち止まり靴を脱いでマッサージをする。
熱を持っている足。マメから水を抜く。
ここでバファリン2錠とカフェイン飴を摂取。
これは効いた。小走りができるようになるまで痛みを止めてくれた。
助かった。
途中、先の2人組からエアサロンパスを頂いて助かった。
2人も初めての200kmらしいがまだまだ元気そう。じっくり計画立て計算通りに進んでいるようだ。

見覚えのあるアップダウンを越えて、ようやく佐和田の街に到着。
トライアスロンのスタート、ゴール地点。
時刻は午前2時すぎ。今はとても静かだ。
残りは12km。
ここで残りのバファリンを摂取。2回目は1回目ほど効果は無かった。
街を外れると残り10km。
ここからアップダウンが始まる。
足が痛すぎて何がなんだか分からない。
ゴールが遠い。
残り5km程度でゴールできることを確信したので、頑張った俺!と思ったら涙が出た。
段々明るくなってきた。残り2kmは走ろうと思って走り出したけど、直ぐに痛みで歩き出した。この区間も凄く長く感じた。
結局歩いてゴール。

ゴール地点では片付けが始まっていた。自分に気がつくと、
おーきたきた。お疲れー
のお出迎え。
ゴール後の撮影。
あれ〜3分アウト?いやいや1時間間違えた。わははは。。
まだ起きていた数人のランナー達に迎えられ、祝福のビールを頂く。
とても嬉しい。もう走らなくても良いのが何よりも嬉しい。
外は急激に明るくなって48時間が過ぎた。

今回は良い経験になった。
自己の持ちうる限界とトラブル時の対処方法について学びが多かった。
内容はどうであれ完走できたのは嬉しい。
30km事のエイド。コンビニ無し。雨からのピーカンにもか変わらず完走率は60パーセントを越えていた。
ウルトラランナーは強い。

良かった点
・完走した
・トラブル時に考えて対処した(奇跡もあったけど)
・ライトは2つに予備電池も持っていたので安心だった
・ワセリン携帯

悪かった点
・最初に飛ばし過ぎ
・ウルトラはランパンNG、タイツじゃないとダメ(ピカチューありがとう)
・テーピング持ってなかった
・iPhone電池切れ
・行動食少なすぎ